こんにちは。マーケティングが大好きなケースケ(@Keisukexlife)と申します。
先日、「フリーランス戦闘力診断」というwebサービスを開発しました。
これがそこそこバズり、「デイリー29万PV」と「Twitterでの日本トレンド1位」を獲得することができました。
※アナリティクスの規約上の都合で、画像にボカシを入れています。
今回のバズはたまたま起きたわけではなく、実はバズるためのいろいろな仕掛けをしていました。
当記事では、「バズを起こすために何をやったのか?」ということを解説します。
「Twitterでバズを起こし、フォロワーを伸ばしたい方」や、「開発したサービスを話題にしたい方」にとって、参考になる内容だと思います。
当記事の内容は、こんな感じです。
・バズるためにやったこと7つ
・デイリー29万PVと、バズってみて思ったこと
「バズの引き金」の見つけ方
バズを起こすには、「バズの引き金」が必要です。
引き金とは、利用者の「シェアしたい」という気持ちを引き出すための、フックとなる仕掛けのことです。
この「引き金」がうまく機能していないサービスは、バズを起こすことができません。
じつは、今回の「フリーランス戦闘力診断」は、Twitterでバズった「質問箱」を参考に、バズの引き金を設定していました。
peing(質問箱)のバズの引き金
質問箱のバズの引き金は、「自分のことを語りたい!」という欲求に応えたことです。この欲求に応えたから、月間2億PVにまで成長したと考えています。
(参考リンク)なぜ今、匿名質問サービスが流行るのか
こんなニュースも出ていました。
(外部リンク)「Peing-質問箱-」14万人以上が自分に質問を送っていたと判明
上記のニュースが証明している通り、多かれ少なかれ、自分のことを他人に知ってもらいたい欲求ってありますよね。
この欲求をここでは、いったん「自分語り欲求」と呼んでみます。
上記のニュースを見たときに、「自分語り欲求」に応えられるサービスを開発すれば、バズることができるのではないかと思いました。
※自分語りというとマイナスイメージを持つ方もいるかもですが、別に悪いことじゃないと思います。
「自分語り」をしてもらうために、性格診断サービスを開発
ユング先生のいらすと
そこで思いついたのが、「性格診断系」のサービスです。性格診断であれば、自然にユーザーさんに自分自身のことを語ってもらえます。
また、友人やフォロワーにも勧めやすいので、バイラル(口コミ)も生まれやすいです。
ただ、僕は心理学の専門家ではありません。そんな僕が性格を診断したところで、信憑性を感じてもらうことは難しいと思いました。
そこで、「ユング心理学」の理論を採用して、診断内容に権威性をもたせることにしました。
性格診断に+αで組み合わせるジャンルを決める
「性格診断でバズを狙う」ということは決まりました。しかし、できればバズらせるだけで終わらせたくはありませんでした。
どうせなら、僕や共同開発者のウエタニリョウタを、何らかの「専門家」として認知してもらいたい気持ちがありました。
なお、僕はこれらのキーワードに関連付けて、自分の認知度を上げたいと考えていました。
そこで、上記の中から「フリーランス」という要素を選び、「フリーランス×性格診断」という切り口でサービス開発をすることにしました。
サービス名を「フリーランス戦闘力診断」に決める
そんななか、正田圭さん(@keimasada222)の提唱する、「起業戦闘力」を概念を知りました。
これだ!と思いました。
起業戦闘力のように、フリーランスとしての実力も数値化できれば、エンタメとしても面白いです。
また、自分語り要素にとしても十分です。
そこで、さっそく正田さんにお会いしに行ったところ、「フリーランス戦闘力」の名称使用の許可をいただくことができました。
その後、開発を決めた際のツイートが、こちらです。
よし、決めた。次は「フリーランスになるための、再現性の高いやり方」が分かるようなwebサービスを作ります。
アメリカでは、2年後にフリーランス人口が50%を超えるくらいホットな働き方ですが、まだ就職と比べて信頼できる情報が少ないので。
初めてなので、サクッと2−3週間で作ってみます。— ケースケ🇹🇭フリーランス戦闘力診断 (@Keisukexlife) 2018年10月26日
※開発過程はこのツイートのスレッドで紹介しているので、ぜひ見てみてください。
なお、フリーランス戦闘力診断の開発は、コンテンツや構成が僕、実装部分はウエタニが分担して行いました。
バズを起こすためにやったこと7つ
「バズの引き金」を自分語り要素と決めました。
であれば、ユーザーさんに楽しく快適に自分語りをしてもらうことが、サービス成功のポイントです。
そのために、サービス開発時に意識したことを紹介します。
エンタメ要素をいれた
事実として、つまらないコンテンツは、シェアされません。
ただ勉強になるだけでなく、テーマの性格診断と戦闘力診断を、いかにオモシロく見せるかを意識しました。
・かわいいイラストを用意した
・戦闘力を、0〜10000のデカい数字で表示した
・文章に軽くユーモアを入れた
たとえば、関係ない恋愛の診断も入れてみたりしました。
こういう細かい小ネタを、たくさん入れていました。
この部分が当たっていれば、ユーザーさんに「うわ!この文章に心当たりあるんだけどww」みたいに感じてもらうことができます。
こんな仕掛けのおかげか、Twitterで「#フリーランス戦闘力診断 面白い」と検索すると、たくさんのツイートがヒットしました。
今回作ってみて、これがイチバン嬉しかったことです\(^o^)/
スクショをとりやすいレイアウトにした
全ての画面で「一画面のスクショで情報が伝わる」ように、設計しました。
※診断結果のスクショです。
診断結果の画面だけでなく、文章部分もスクショだけで伝わるように、できるだけシンプルにしました。
「苦手な仕事」「あなたの特徴」など、診断結果を小分けにして出しているのは、シェアしたい部分だけトリミングしても、意味が伝わるようにするためです。
インフルエンサーにも診断してもらった
サービス公開前に、フォロワーが1万人以上いるインフルエンサーの方々に、診断を受けてもらいました。
受けていただいた場合「〇〇性格タイプのインフルエンサーはこちら」という掲載をするという条件です。
ただ、インフルエンサーの方々に対して「拡散のお願い」はしませんでした。彼ら彼女らにとっても、「フォロワーからの信頼」はイチバンの資産です。
それを僕の都合で利用するようなことは、避けたかったからです。
しかし、結果的にみなさん拡散してくださいました。( ;∀;)
それによって、リリース直後の初動が出たので、めっちゃありがたかったです。
また、診断結果画面に掲載したことにより、フォロワーが大きく伸びた方もいたみたいです。その貢献ができたことも良かったです。
開発情報を継続的に発信した
こんな感じで、開発の途中経過を発信していました。
はじめてのwebサービスですが、ようやくコンテンツが90%くらい完成しました。
構想から10日ほどかかったので、思ったよりも時間を取られてしまった。細かい部分はまだまだですが、今月中にはリリースができそうです!
普段使わない脳ミソ使ったから、疲れた🙈 pic.twitter.com/Nq5s7vmG2I— ケースケ🇹🇭フリーランス戦闘力診断 (@Keisukexlife) 2018年11月5日
完成品をいきなりドン!とリリースするよりも、制作過程を見てもらったほうが、興味を持ってもらえると思ったからです。
これは本当にやってよかったです。
実際、ツイートを見た方から「楽しみです!」とDMをいただくこともありました。
すごく気になるので引き続きこちらのツイート拝見しますー!楽しみにしてます!
— よっぴー@🇮🇩ジョグジャ (@YOPPIE92) 2018年10月28日
プロモーションとしてだけでなく、開発のモチベにもなりました。
診断結果のライティングに力を入れた
具体的には、この3点を意識してライティングしました。
2.深層心理を指摘して、図星をついた
3.ダメな部分、改善すべき部分もちゃんと伝えた
それぞれについて解説しますね。
ユーザーをほめて、喜ばせた
ユーザーを喜ばせるために、「あなたの性格は著名人の〇〇と同じ」という要素を追加しました。
誰にとっても、できる限り「嬉しい診断結果」が出るようにしました。実は、この部分はある診断系サービスを、反面教師にしてます。
この辺はブログで書くと波が立ちそうなので、具体的な名前はnoteとかのクローズドな場所で公開します。
深層心理を指摘して、図星をついた
ユーザーを喜ばせることを意識したとはいえ、ただほめるだけでは、サービスとしてつまらないないです。
そこで、SNSシェアしたときに、「当たってる!」と言ってもらうため、図星をつくことが必要と考えました。
そのために「他の人にはなかなか言えない、でも心の底では感じていること」を言語化して文章にしました。
具体的には、こんな感じです。
実際にこの文章は多くの方に共感され、たくさんのスクショもアップされていました\(^o^)/
あなたは内向思考タイプで、フリーランス戦闘力は1850です。 https://t.co/wcumTlVBLL #フリーランス戦闘力診断
ある程度親しい人なら分かると思うけど、この辺当たりすぎて怖い。 pic.twitter.com/LMA5bJH9Oj
— まゆり@浮上したい (@mayu__neko) 2018年12月6日
ダメな部分、改善すべき部分もちゃんと伝えた
「診断内容が濃かった!」と思ってもらうために、フリーランスを目指す上で改善すべき部分もきちんと伝えました。
人はなかなか、自身のマイナス面の指摘を素直には受け入れられません。
なので、この部分のテキストは診断結果の最後にもってきて、十分に良いところを褒めたあとに持ってくるようにしました。
思った以上に診断内容濃かった!
あっぷる新商品開発できるかしら。
あなたは外向直観タイプで、フリーランス戦闘力は4532です。 https://t.co/LoHLCFMDgh #フリーランス戦闘力診断
— よしかわ🍁webデザイン勉強中 (@kuzukawa1582) 2018年12月6日
完璧は目指さなかった
これは根本的な話なのですが、とにかく開発スピードを上げて、リリースを早めることを意識しました。
実は、他にもたくさん盛り込みたい要素はあったんですよね。
本当は、こんな感じのコンテンツも導入したかったです。
・スコアのランキング機能
・過去の自分との比較機能
でも、今回がはじめてのサービス開発だったこともあり、とにかく熱量の冷めないうちに、一気に完成まで持っていくことを最優先しました。
結果的に、ダラダラ開発せずに、熱があるままリリースまで持っていけたことも、ひとつの成功要因だったと思います。
でも、ぶっちゃけ強い想いを込めたのが、成功要因だと思う
これをいうと精神論のようですが、、、サービスに対して、かなり想いを込めて開発したことも、バズった大きな要因だったと思います。
僕は、これからフリーランスを目指す方に対して、強く強く言いたいことが3つあります。
2. 1年は生きれる貯金をしろ!
3. 独立して上手くいってる人に会え!
【再現性あるフリーランスになるステップ】
①支出を限界まで下げて、金額を把握する(例)月8万円
②その金額の12ヶ月分を貯金する(例)96万円
③1年以内に個人で月収>支出の状況を作る
④出来なかったら1に戻る※ちなみにチート行為もあります
バンコクや東南アジアに行って固定費を月5万に下げる— ケースケ🇹🇭フリーランス戦闘力診断 (@Keisukexlife) 2018年7月18日
というか、この3か条さえ守っていれば、かなり高い確率で独立できるとすら思います。
でも、SNS上では、そういった現実的なメッセージは、あまり拡散されません。
僕はたまたま、こういうことを教えてくれる方がいたので独立できました。でも、たぶん多くの方にとってはそうじゃないです。
だからこそ、「フリーランス戦闘力診断」というエンタメ要素で包んで、このメッセージを届けたいと考えたんですよね。
その執着があったからこそ、サービス完成までこぎつけ、バズらせることができたんだと思います。
バズってみて思ったこと
今回の「フリーランス戦闘力診断」は、マネタイズも何も考えず、勢いだけで開発したサービスでした。
自分がつくったプロダクトがバズるというのは、思った以上に嬉しかったです。
ついに…フリーランス戦闘力診断が日本トレンドの1位を獲得したみたいです!
ぜひこの機会に、#フリーランス戦闘力診断 受けてみてください。ちなみに、マーケター&エンジニアの方むけにシェアすると、リアルタイムアクセス2000をしばらく維持すると1位を取れるみたいです😇https://t.co/MVIaZMoaX4 pic.twitter.com/ffpggluKxn
— ケースケ🇹🇭フリーランス戦闘力診断 (@Keisukexlife) 2018年12月6日
※同時アクセス2000を超えた時のスクショです。しばらくこのアクセスを維持してました。
なんか自分は無敵なんじゃないかって思える感覚になりました。笑
脳内からドーパミンがドバドバ出てきて、クセになりそうです。
僕のように非エンジニアの方でも、SNSで開発パートナーを探せる時代です。何かアイデアがあるなら、ぜひトライみることをおすすめします。
僕自身も、引き続きサービス開発をしていこうと思います。
「こんなサービス作って欲しい」というアイデアも募集してますので、ぜひDMください\(^o^)/
僕のTwitterアカウントはこちらです→@Keisukexlife
さいごに
今回、バンコク郊外の田舎から、リモートワークで「フリーランス戦闘力診断」を開発していました。
平日の昼間から、こんな感じでやりたいことやれてるのは、僕自身幸せだなと思います。
僕は、21歳の大学生のとき初めて起業したんですが、その時には、こんな働き方があるなんてまったく知りませんでした。
最近では、Web系のフリーランスを目指す方が増えていますし、それについてSNSで賛否両論の意見が出てますよね。
ただ僕自身は、はっきり言ってこれ以上ないってくらい楽しいです。スケジュールはぜんぶ自分で決められるし、イヤな上司も存在しません\(^o^)/
あと、もう週5日以上、満員電車に乗って通勤するような働き方には戻れないです。。。
決して難易度は低くないですが、目指すだけの価値はある働き方だと思います。フリーランス戦闘力診断が、その助けになれたら嬉しく思います。
あと、最後に宣伝ですが、DM経由でお問合せを多数いただくので、個人コンサル(単発相談)の受付も始めました。
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